ネクソン対メイプルストーリーエミュ鯖裁判、損害賠償請求を認める

アメリカで、メイプルストーリーのエミュ鯖UMapleを利用していたユーザーに対して、ネクソンが損害賠償を求めて訴えていた裁判で「ユーザー1人あたり約1万6千円($200)」の損害賠償請求が認められました。
UMapleのユーザーは1万8千人ですから大きな金額になりますが、各ユーザーは世界中から接続しているので請求するのはなかなか難しいでしょうね。



問題になったUMapleのサイト画像、現在は閉鎖されています。


今回の裁判で日本のメイプルストーリーのエミュ鯖はどうなってるのか、ちょっとのぞいてみたところ、まったく話題になってないようです。
日本からUMapleのエミュ鯖を利用していた人もいるようですね。
メイプルエミュ鯖交流所


さて、Nexonは損害賠償として1人あたり約3万2千円(398.98ドル)を請求していました。
この金額が妥当かどうかはともかく、日本のメイプルストーリーのユーザーは、1ヶ月あたり平均4,647円オンラインゲームに使うようです(4Gamerより)。
無料で遊んでいる人は3割程度。

メイプルストーリーのユーザーが1ヶ月でオンラインゲームに使う金額


以下/.より

Nexon対エミュ鯖ユーザー裁判、裁判所は「しぶしぶ」損害賠償請求を認める

米国でオンラインゲーム「メイプルストーリー」のエミュレーションサーバー(エミュ鯖)「UMaple」を利用していたユーザーに対し、メイプルストーリー運営元のNexonが損害賠償を求めて訴えた裁判で、「ユーザー1人あたり200ドル」という損害賠償請求が認められた((Eric Goldman、Technology & Marketing Law Blog記事、Techdirt記事、本家/.、/.J過去記事)。

UMapleを利用することにより、ユーザーはNexonのサーバーに接続せずにメイプルストーリーをプレイできる。メイプルストーリーアイテム課金型のMMOゲームで、「基本無料」でプレイできるが、課金をしないと利用できないコンテンツもある。UMapleでは課金無しでこれらが利用できたり、成長の速度が速かったりといった特徴があり、一部で人気を博していた。

裁判では、Nexonは損害賠償として1人あたり398.98ドルを請求。UMapleサーバーに接続していたユーザーは1万7938人いたとされ、合計4484万5000ドルの損害賠償請求となる。裁判はユーザー側が出席しない欠席裁判となりNexon側有利とみられていたのだが、裁判官はこの「損害賠償」に対して懐疑的との意見を表明、最終的には米DMCA(デジタルミレニアム著作権)法の最低法定レートである「1人あたり200ドル」の損害賠償請求のみが認められる形になたっという。

200ドルという金額は請求額より大幅に減ったように見えるが、もともとゲームデータ上での損失でしかなく、Nexonにこれに相当する損害が実際にあったとは言い切れない。記事では「DMCA法の法定損害賠償ルールの見直しが必要だ」との主張が述べられている。